親子でマイホーム購入を検討している場合、どのような住宅ローンを組むかは重要なポイントです。
一人ひとりがローンを組むのか、家庭で1つのローンを組むのかによって、借り入れ金額が同じでも将来的な負担は大きく異なるでしょう。
そこで本記事では、家庭で1つの住宅ローンを組む親子リレーローンの仕組みついて解説します。
親子リレーローンを利用するときのメリットや注意点もあわせて解説するため、参考にしてみてください。
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弊社へのお問い合わせはこちら親子リレーの住宅ローンにおける仕組みや要件・条件とは?
まずは基本情報として、親子リレーとは何かを確認しましょう。
混同しやすいペアローンも解説するため、間違えないように注意しましょう。
親子リレーローンとは?
親子リレーローンとは、1つの住宅に対して親子で組む住宅ローンを指します。
一般的には親が数十年働けるほどの体力と収入があり、子どもが社会人になって働いている場合に親子リレーローンを利用する方がほとんどです。
住宅ローンの審査が通るには安定した収入が必要で、親に給与や公的年金等の収入がなっかたり、子どもがまだ社会人になっていなかったりすると利用できません。
返済は親が始めにおこない、高齢で働けなくなって定年退職したら子どもに引き継がれます。
親のために一戸建てをバリアフリーにしてリフォームする場合も親子リレーローンを利用できますが、住宅ローンなので新築購入のために利用するのも良いでしょう。
定年退職まで残り数年になると、子どもの負担は大きくなります。
利用前は親子でしっかりと話し合い、両者が納得したうえで利用してください。
要件・条件
親子リレーローンを利用するには、金融機関が定めているいくつかの要件や条件を満たしている必要があります。
たとえば1つの住宅に対して親子がローンを組む仕組みによって、そもそも親子が同居していなければなりません。
将来的に同居する予定がない場合、親のみ、または子どものみのローンしか組めない可能性があります。
他にも親の年齢は70歳未満で、子どもの年齢は返済終了までに満80歳未満でなければなりません。
返済を引き継ぐ子どもは1人のみで、親子ともに安定した収入があるのも必要な要件・条件です。
とくに大事なのが団体信用生命保険への加入で、万が一のために備えられた保険になります。
団体信用生命保険とは、債務者が返済不能になってしまった場合、残りの残債を保険会社がすべて負担する保障です。
病気や交通事故などが原因で死亡、または労働できないほどの重傷を負う可能性があるため、子どもの加入は必須になります。
ペアローンとの違い
親子リレーローンとペアローンの違いは、主に3つあります。
1つ目は契約数で、ペアローンだと親子それぞれが契約を結ぶので2本です。
また、2つ目の返済時期は親子リレーローンだと親から子どもへの引継ぎでしたが、ペアローンだと親子同時に返済します。
複数人でローンを組めば借りられる金額が1人の時よりも増えるため、購入できる物件や大規模なリフォームなどができて魅力的です。
3つ目は団体信用生命保険の加入で、親子ともに加入できます。
万が一のときでも安心して借りられる体制ができていますが、親子のどちらかが亡くなってしまうと債務が残ってしまうため注意してください。
親子リレーローンの住宅ローンにおけるメリットとは?
親子リレーローンを利用することで、どのようなメリットがあるのでしょうか?
これから親と同居して一緒に暮らしたり、2世帯住宅にしたりする方は把握しておきましょう。
返済期間に余裕がある
親子リレーローンは2世代にわたって返済するため、返済期間に余裕があるメリットがあります。
長めに返済すれば月々に支払う返済額を抑えられ、家計を圧迫するのを抑えられて便利です。
期間は金融機関によって異なるところもありますが、子どもが45歳未満なら35年組めます。
なにより高齢の親が住宅ローンを組もうとしても難しく、金融機関も全額返済されるか不安になってしまうでしょう。
しかし、子どもがいることで引継ぎができる証明になり、親1人では組めない住宅ローンを組むことが可能になります。
計画的に住宅ローンを組めるように、きちんと話し合うようにしておきましょう。
借り入れ可能額を増額できる
親子の収入で1つの住宅ローンを借りるため、借り入れ可能額を増額できるメリットがあります。
親の収入が少ない、または子どもの収入が少ない場合は合算できて、購入できる物件の選択肢が広がって魅力的です。
とくに就職したばかりで就業年数が低いと、手取りが少なくて物件の購入ができません。
しかし、働いている親がいれば親でも届かなかった物件も購入できるでしょう。
借り入れ可能額は金融機関が提示する条件をクリアする必要がありますが、信用情報に問題があったり、収入が不安定だったりしない限り問題ありません。
住宅ローン控除を親子それぞれで受けられる
親子リレーローンだと、住宅ローン控除を親子それぞれで受けられるメリットがあります。
一般住宅だと年間最大で40万円が控除になり、認定長期優良住宅や認定低炭素住宅だと年間最大で50万円が控除可能です。
とくに親の介護を考えて住宅ローンを借りるなら、リフォームで長期優良住宅にした方が良いでしょう。
長期優良住宅の条件は長期優良住宅認定制度の基準を満たしている必要がありますが、住環境を良くする要素ばかりです。
たとえば耐震性を高めたり、省エネルギー性を確保したり、長く大切に使えるようにすることを目的にして基準が成り立っています。
住宅をきちんとメンテナンスして、住宅ローン控除を親子それぞれで受けられるメリットを得ましょう。
親子リレーローンの住宅ローンにおける注意点とは?
親子リレーローンにメリットがある反面、申請する前に知っておくべき注意点があります。
別の住宅ローンの申し込みができない
親子リレーローンを利用すると、別の住宅ローンの申し込みができない可能性があります。
そもそも親子リレーローンは親子の収入を合算する金額であり、親から子どもへ引き継ぐ仕組みです。
別の住宅ローンは親が亡くなってしまったタイミングで返済が苦しくなり、利用をしようと考える方が多いでしょう。
しかし、返済義務が増えることで負担が大きくなるため、住宅ローンを組みにくいです。
他にも親が返済していて子どもに引継ぎしていない状態でも、子どもが新たに住宅ローンを組むと重複してしまいます。
どうしても新たな住宅ローンを組みたい場合は住み替えローンの利用が有効ですが、売却行為かつ地方銀行だと対応が難しいです。
贈与税の対象になりえる
申し込み時に購入資金に対する返済を話し合って登記しますが、登録した内容と異なると贈与税の対象になる注意点があります。
審査に落ちたくなかったり、快適な住環境を得たいと考えたりして欲を優先すると、登記した内容と事実が異なるケースが少なくありません。
たとえば親と子どもの収入を合算せず、親だけまたは子どもだけ払っていると親子リレーローンにはならず、契約が無効になります。
契約が無効になれば借りた金額は一括で返済する必要があり、できなければ物件の売却になってしまうため注意してください。
虚偽の申告は税金や収入、カードの利用履歴などから発覚するため、みなし贈与になって納付するように通達されます。
まとめ
親子リレーローンとは、1つの住宅に対して親子で組む住宅ローンを指します。
親子の収入を合算した金額でローンを組み、控除はそれそれで受けられるためお得です。
ただし、申請する前に将来的な計画をし、申告に虚偽がないようにしてください。
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